こんにちは、四十雀です。
今回は、磐梯熱海温泉のご紹介をいたします。
磐梯熱海温泉は郡山市の奥座敷と称される温泉街で、同市北西、耶麻郡猪苗代町の境に位置します。
開湯の歴史は古く、南北朝時代~室町時代、公家・万里小路藤房の娘「萩姫」が不治の病にかかり、その夢枕に不動明王が現れ、「京の都から東北方面に向かい、500本目の川岸に霊泉がある。」というお告げを受けました。
そこで萩姫は、お供を従え、お告げ通りに東北方面に向かうと、果たして500本目の川岸に霊泉があるのを見つけ、湯治をしたところ、不治の病が全快したと伝えられています(なお、この500本目の川は、現在の「五百川」とのことです。)。
ところで、磐梯「熱海」温泉という地名の由来ですが、鎌倉時代、源頼朝による文治5年(1189年)の奥州合戦後の論功行賞により、この地は関東御家人の伊東氏が支配することになりました(支配時期等には諸説あるようです。)。
この伊東氏は伊豆国(静岡県)を支配していた一族の庶氏で、自らの出身地のにある熱海温泉の名が、磐梯熱海温泉の名に由来するとされています。
余談ですが、萩姫の時代、京都から東北に向かう場合、「東山道」を使用したものと思われます。この道は、都から美濃国→信濃国→上野国→下野国・・・を経由するものです。
本当に、この区間に500もの川があったか疑問がありますが、現在の日本には6万以上の川(農業用水路を除く)があるといいますので、500くらいの川は簡単に超えられたのかも知れません。
駅付近には、温泉にまつわる歴史が書かれた看板があります。
また、駅付近には、散策するのにちょうど良い緑地が整備されております。
駅からの眺めです。写真中央にある建物は足湯です。
足湯の様子です。
磐梯熱海温泉には足湯が数か所ありますが、特に駅前の足湯はいつも盛況です。
足湯に掲げられた利用注意の看板です。
磐梯熱海温泉の泉質は単純温泉で、源泉温度が気持ち高いのが特徴です。
温泉街に掲げられた絵。上記萩姫伝説にまつわるもので、温泉街に複数設置されています。
「萩姫の湯 栄楽館」前に設置されている足湯です。
同足湯の成分表です。
また、栄楽館前には、写真のように源泉が流れています。
栄楽館前から眺めた温泉街のワンショットです。
なお、奥にあるそば屋「丸嘉」は美味しいそば屋です。
駅から少し歩いた所には温泉神社があります。
なお、この温泉神社とは別の場所(温泉街を流れる五百川近く)に、源泉神社があります。
源泉神社には由来書が掲げられています。
磐梯熱海温泉を通る県道200号線沿いにあった建物です。時代を感じさせます・・・。
この他、写真の箇所以外にも、散策やお食事スポット、日帰り入浴施設等々が周辺には点在しております。
ぜひ一度、お試しの程を。