こんにちは、四十雀です。
今回は、湯西川温泉のご紹介をいたします。
湯西川温泉は栃木県日光市の北側、国道121号線にその入口があります。
具体的には、国道121号線を入るとすぐ、「道の駅湯西川」と、併設する「野岩鉄道・会津鬼怒川線湯西川温泉駅」がありますが、これを通過、途中、「湯西川ダム」や後述する「水の郷」などの施設がありますがこれも通過、約10数Km程走ると見えてくる、奥深い場所にある温泉街です。
湯西川温泉に至るまでの道は現在は綺麗に整備されアクセスしやすくなっていますが、湯西川ダムが完成する以前は、なかなかスリリングな旧道でした(私も一度、湯西川ダム完成前に訪れたことがあります。)。
なお、上述の通り、野岩鉄道・会津鬼怒川線湯西川温泉駅まで電車の乗り継ぎで、また、同駅からバスが出ていますので、公共交通機関を利用して訪れることも可能です。
非常に奥深い場所(クマやカモシカが出没する場所です。)にある温泉な訳ですが、何故このような場所にあるか、といいますと、同地は元々、源平の合戦後、平家の落人が隠れ住んだ伝承がある場所のためです(そのため、湯西川温泉では平家の家紋「蝶」がよく目に入りますし、平家にまつわる資料館等も存在します。)。
なお、湯西川温泉が発見されたのはさらに時代が下ること天正元年(1573年)とのことで、やはり平家の落人の末裔が発見したとのことです。
こちらは上述しました、湯西川温泉に行く途中にある「水の郷」さんです。大きな水車が目印の施設で、中には売店、食堂、入浴施設があります。
また、周辺は自然に囲まれ散策することができ、道の駅湯西川さんに続き楽しめるスポットの一つです。
水の郷さんの内部です。
クマの毛皮、キジ(ヤマドリ?)の羽根、シカの角・・・と、町中ではなかなかお目にかかれない、何とも楽しい商品が並んでいます。
そしてやはり、山間部と言えばこれ、サンショウウオです。燻製が有名なサンショウウオですが、酒に漬けたものがあるとは思いませんでした。
次は水の郷さんの敷地周囲の様子です。
湯西川温泉も流れる河川「湯西川」と、同川に架かる吊橋です。この河川も清流で、上流域にはイワナ・ヤマメなどが生息しています。
水の郷さんの敷地には足湯も存在します。
注意点としましてこの足湯、相当熱いお湯が注がれております。
うちの細君も、比較的ぬるいお湯の状態になっているはずの排水溝付近に足を浸したところ、このような状態に・・・。
なお、水の郷さん内の入浴施設も、なかなかの源泉温度ですので、ぬるいお湯好きの方は注意してください。
・・・水の郷さんについては、まだまだご紹介したい見どころがたくさんありますが、今回はここまでとして、先に進みたいと思います。
こちらがようやく到着した湯西川温泉の一風景です。
奥深い場所(写真奥を見てもらうと分かりますが、山に霧がかかっています。)にはありますが、食堂や酒屋、郵便局に幼稚園、小中学校など、色々な施設がそろっています。
湯西川温泉の案内図です。この辺りは豪雪地帯で、冬場に行われるかまくらまつりは特に有名です。
再び湯西川の様子です。とても透明度が高い川で、渓流釣りを経験した人間としては血が騒ぎます。ただし、この辺りは残念ながら禁漁区のようですが・・・・。
さて、この辺りで、私個人の湯西川温泉のおすすめをご紹介したいと思います。
まずは「志おや」さん。温泉街にあるそば屋さんで、少し太めの田舎風のそばがとても美味しいお店です。
次は「会津屋」さんというお豆腐屋さん。残念ながらこの日はお店は閉まっていました。
以前一度食べたことがあるのですが、濃厚な手作り豆腐がとても美味しいお店です。個人的には、豆腐とともに出て来たおから、これがまた美味で、おからだけ購入したいくらいでした(ただ、おからは販売していないのですが・・・。)。
湯西川温泉は、私は毎年1度は訪れるお気に入りの温泉です。
泉質は単純温泉ですが、ほのかに漂う硫黄臭が心地よく、また、少し熱めで綺麗な水質のお湯をとても気に入っています。
さらに、宿泊宿さんにもよりますが、通常の食事に加え追加でシカ肉等、珍しい物が食べることができるのも非常に気に入っている理由です。
平家の落人伝説のある人里離れた温泉地は、日常の喧騒を忘れ、ゆっくり骨休めの出来る秘密の温泉地です。
ぜひ一度、お試しの程を。