こんにちは、四十雀です。
今回は、那須塩原温泉のご紹介をいたします。
那須塩原温泉は栃木県那須塩原市、国道400号線を西に上ると、箒川沿いにある温泉郷で、古くから塩原十一湯と呼ばれています。その十一湯とは、
大網温泉
塩の湯温泉
畑下温泉
門前温泉
古町温泉
中塩原温泉
上塩原温泉
元湯温泉
です。
温泉の歴史は古く、大同元年(806年)に源泉が発見されたとのことです。
なお、私は若い頃、独学で民俗学をかじったことがありますが、その中でよく、寺社の開基年が、また、伝説・伝承等の中で、何らかの物事の始まりが「大同元年」であることがよくあります(柳田国男翁の「遠野物語」内でも、大同元年が出てくる話があります。)。
このことから、那須塩原温泉の「大同元年」に発見された伝説についても、色々と調べてみると面白いのだろうな、なんて考えています。
さて、話を戻します。
那須塩原温泉は、上記のとおり、複数の温泉で構成されている温泉郷のため、様々な温泉を楽しむことができる=広範囲に渡るため、その全容を紹介するのは少々骨が折れます。
そこで今回は、私が特に紹介したい項目に絞って書いてみました。
すなわち、ここに書かれた項目だけが那須塩原温泉の魅力ではありませんのでご了承ください。
こちらは足湯専門の施設「湯っ歩の里」です。珍しい有料の足湯施設で、綺麗な建物の中に、広い足湯が設置されています。
那須塩原温泉郷の間、国道400号線に沿うように流れる箒川にかかる橋の一つ、七つ岩吊橋です。
箒川は清流で、ヤマメやマス系(恐らくニジマスだと思います。)アユなどが生息しており、釣り人の姿が見られます。
なお、場所によっては、キャッチアンドリリース区間も設けられています。
箒川の醍醐味は、釣り以外にもあります。周囲に自然が多く残るため、清流を好む野鳥も多く生息し、その姿を楽しむことができます。カワガラスなどの珍しい鳥も見れますし、特に冬場はオシドリが多く集まります。
私が七つ岩吊橋をご紹介する理由の一つに、吊橋近くの駐車場に足湯があるからです。程よい熱さで心地良い足湯です。
那須塩原温泉郷の外れには「源三窟」という名の洞窟があります。
伝承をざっくりと書きますと、壇ノ浦の戦い後、兄である源頼朝と仲違いをした源義経の腹心、源有綱が落人としてこの地に逃れ、最後この洞窟で果てたとのことです。
余談ですが、那須塩原温泉の先にある湯西川温泉は平家の落人伝説が、さらに奥にある福島県の檜枝岐村には、源氏、平家、さらには藤原氏の落人伝説があります。このように、落人伝説がある場所同士というのは、何らかの繋がりがあるのかも知れません。
最後はグルメ関係のご紹介をしたいと思います。
那須塩原温泉と言えばこちら、スープ焼きそばです。
なお、お店は人気なため、私が訪れた温泉郷を訪れた時にはすでに営業終了していました。
写真は、「道の駅湯の香しおばら」さんで販売されているものです。
グルメについてはスープ焼きそば以外にも、地域柄そばやゆば、アユ、また、温泉饅頭等々たくさんあります。
那須塩原温泉にはこのように、魅力的なものがたくさんあります。
今回訪れた時には見当たりませんでしたが、「トテ馬車」という、レトロな馬車に乗ることもできます。
那須塩原温泉郷は豊かな自然を満喫でき、また、歴史やグルメも楽しむことができる場所と言えます。
ぜひ一度、お試しの程を。