こんにちは、四十雀です。
今回は、相馬郡飯館村産のどぶろくについて、ご紹介をいたします。
相馬郡飯館村は福島市の南東、標高約500m程の場所にある人口約5000人の村です。
主な産業は農業及び畜産業で、特に「飯館牛」というブランド牛が有名でした。
しかし、東日本大震災に伴う原発事故の影響で村内からの避難がなされた結果、現在村内に住む人は約1300人と減少しましたが、徐々にではありますが村に人が戻りつつあり、かつ、畜産業も再開を始めているとのことです。
そんな飯館村には、平成29年にオープンした道の駅があります。
それがこちら、「いいたて村道の駅までい館」です。
なお、上記写真はインターネット上で見つけたものです。今回、仕事の都合で訪れたのですが、訪れた頃にはすでに疲労困憊の状態で、写真を撮るのを忘れてしまいました・・・。
そんなへろへろな状態で道の駅に訪れた訳ですが、そんな状態でも見つけてしまった物がこちらとなります。
棚にずらりと並ぶどぶろく(500ミリリットル、1リットル)と、その後方には生産者さんの顔写真が飾られております。
どうやらこのどぶろく、完全に個人の方が生産・販売をしている模様です。
これまでどぶろくが販売されているのを度々見たことがありますが、個人の方の手による品物を見たのは初めてでした。これは買わない訳にはいきません、へろへろな状態でしたが迷わず購入いたしました。
余談ですが、までい館さんでは、どぶろくの他にも地元で栽培されている花やその他の物産品が販売されており、見ていてとても楽しい施設です。
さて、今回購入したどぶろくはこちらとなります。
500ミリリットル(即ち約2合強)のペットボトルに入れられたどぶろくとなります。
グラスに注いでみました。
白濁した液体の中に、どぶろくらしく米のかすがいくつも浮き、一見すると甘酒のようにも見えます(なお、グラスに注ぐ前によく容器を振らないと、米のかすが沈殿してしまいます。)。
グラスに鼻を近付けてみますと、日本酒とは明らかに異なる、米と米麹が発行したのがよく分かる、どぶろく独特のクセのある香りが感じられます。
次に一口。
少量を口に含んだだけでも、ピリピリした感じが舌に伝わるとともに、強い酸味が口内全体で感じられます。そして、それを飲み干すと、一気に胸がカーッと熱くなる感じがします。
精製されている辛口日本酒とはまた明らかに異なる、本当に野趣溢れる辛口どぶろくです。
どぶろくに慣れない方は、最初はこの酸味にとまどうかと思いますが、段々慣れてくると、むしろこの酸味に旨味を感じるようになるのがどぶろくの魔力だと思います。
なお、うちの細君いわく、このどぶろくは少しクセと度数が強く感じられる、と顔をしかめていました。飲兵衛夫の影響で、日本酒をいくらか飲めるようになった細君ですが、やはりどぶろくは少し勝手が違う模様です。
原発事故の影響で、まだまだ復興途中にある飯館村の名産品、ぜひ一度、お試しの程を。