こんにちは、四十雀です。
今回は、「白井酒造」さんの日本酒について、ご紹介をいたします(全国新酒品評会(2018酒造年度)金賞受賞)。
白井酒造さんは、大沼郡会津美里町に酒造を構えています。
なお、会津美里町は、平成17年に会津高田町、会津本郷町、新鶴村の2町1村が合併・発足した町で、焼き物の本郷焼、新鶴ワイン、そして会津総鎮守(陸奥国二ノ宮)として名高い伊佐須美神社があることで有名な町です。
さて、白井酒造さんは、ホームページによりますと、同酒造は明和二年(1765年)創業と伝わる老舗の酒蔵で、米どころである会津地方の米と、明神ヶ岳(会津美里町と河沼郡柳津町にまたがる山)から流れ出でる伏流水を利用し、酒造りをしているとのことです。
白井酒造さんの建物です。時代を感じさせる蔵は、明治時代に建てられたものとのことです。
地元の電柱には、主力商品「萬代芳(ばんだいほう)」の看板が表示されています。昔ながらの銘柄で、特に会津美里町での消費が多いとのことです。
さて、今回、ご紹介するお酒はこちらとなります。
実は、偶然職場の飲み会で使用したお店で日本酒を注文したところ、お店の方が特別に出してくれたのがこちら、白井酒造さんの商品「風が吹く」でした(飲み放題プランで一升瓶をポンと出してくれました。)。
この「風が吹く」、のことを調べてみたところ、使用するお米は、地元の農家さんが有機栽培した「五百万石」という品種で、これを100%使用している、とのことです。
ただ、この「五百万石」を栽培するにあたり、当初、田んぼ三反分から始めたところ、「五百万石」を栽培した経験がなかったこともあり、田んぼがスズメの大群に襲われてしまい、その年は10俵分の「五百万石」しか収穫できなかった、とのことです。
「やりすぎたと反省しています・・・。」(談:スズメ)
しかし、その後経験を積んだことにより、現在は約200俵も収穫できるようになった、とのことです。
まさに、農家さんと酒蔵さんの苦心の結晶といえるお酒だと思います。
グラスに注いでみました。
かすかに色づいているお酒からは、ほのかにではありますが、上品でフルーティな香りが漂ってきます。
次に一口。
口の中にもまた、鼻孔で感じられた香り同様の上品な香りが広がってきます。
飲み口としては辛口に分類される、と思いますが、とはいえさほど強い辛口という訳でもなく、全体的に上品な辛口に仕上がった、大変美味しいお酒でした。
なお、実際に試飲した日は気温30度を超える夏日で、よく冷やされた「風が吹く」はとても美味しく頂くことができました。
飲み会の席、ということで、酒の肴もふんだんにありましたが、暑い日に新鮮な刺身を食べながら飲む冷酒というのはとても絶品でありました。
なお、「風が吹く」は、独自の流通ルートがあるらしく、なかなか入手しづらい一品のようです。
見かけたらぜひ購入するのをおススメいたします(なお、コラッセふくしま内では販売されていたと記憶しています。)。
sizyuukara-1979.hatenablog.com
ぜひ一度、お試しの程を。
(令和元年7月31日試飲)