令和元年9月21日 曇り
こんにちは、四十雀です。
今回の野鳥撮影日記ですが、少し趣向を変えたものになります。
と、言いますのも、いつもは私単独または私とうちの細君の2人で行っていた野鳥撮影ですが、今回は、市の広報に掲載されていた「野鳥と山野草の観察会」に参加、野鳥撮影を試みることにしたのです。
市の広報の切り抜きです。
今回、野鳥と山野草の観察会は、郡山市西部にある「高篠山森林公園」で開催されました。
高篠山森林公園の案内図です。キャンプ場があるほか小川も流れており、非常に自然豊かな場所です。
管理事務所の外観です。
今回、管理事務所の所長さんや日本野鳥の会のスタッフさんなど、プロの方が4名、私とうちの細君を含んた参加者約10数名が、この管理事務所前から出発することになりました(なお、私とうちの細君(厳密に言うとうちの細君)が参加者中の最年少のようでした。)。
なお、出発にあたり、所長さんから、次のような説明がありました。
①今年は渡りをしている野鳥は少ない(去年はたくさんいたので、その反動だろうか、とのこと。)。
➁野鳥が少ない代わりに、今年は熊が多い。
・・・野鳥観察会なのに、野鳥が少ない、というのはなんだか出鼻をくじかれた気分です。
いや、それより、熊が多いとは・・・。
なんでも、所長さんによれば、同公園ではほぼ毎日熊が目撃されている、とのことで、今年は身長約180cm、体重約150Kgのツキノワグマが捕獲・駆除されたとのことです。
同公園内で数多く見かける看板です。
管理事務所内には、所長さんの話を裏付けるように、駆除されたツキノワグマの写真が展示されています。
実は、同公園については、私も野鳥観察に適しているかな、と考えており、そのうち散策してみよう、と考えた場所でもあります。熊鈴は所有していますが、無理に散策しなくてよかった・・・。
参加者全員は、所長さんの説明に多少の緊張感を抱きつつ、観察会を開始することになったのです。
事前に配布された資料です。
さて、今回は、「野鳥と山野草の観察会」と言うだけあり、散策中、知識豊富なスタッフの方から、特に様々な山野草についての解説をしていただきました(むしろ、上記のとおり、野鳥の数が少ないため、山野草の解説の方がメインでした。)。
せっかくなので、今回発見した山野草のご紹介をしていきたいと思います。
これはゲンノショウコという山野草で、下痢止めや胃薬として用いることのできる薬草とのことです。
これはツリガネニンジンという山野草で、若い芽は山菜として、また、2年以上経過した根は生薬として用いられるとのことです。
こちらは少し終わりかけているマツヨイグサの花です。
こちらはフシグロセンノウの花です。県によりレッドリスト指定を受けている希少な花です。
こちらはヤマハッカです。シソ科の植物なので、葉がシソに似ています。
こちらはヤクシソウです。名前の由来ですが、草の形が薬師如来の光背に似ているとする説、また、薬草として使われたことによるとの説があるそうです。
こちらはヤブランです。園芸品種もあるそうです。
こちらはシラヤマギクです。若芽を摘み食用とすることがあるとのことです。
こちらはハギの花です。ハギは秋の七草のひとつです。
こちらはヤマジホトトギスです。日本固有種で、その名は、野鳥のホトトギスの胸にある斑点になぞらえた、また、山路でよく出会うことから、この名が付いたとのことです。
こちらはミズヒキの花です。タデ科の植物です。
こちらはオオバショウマの花です。オオバショウマも日本固有種です。
こちらはヤブレガサです。山菜として有名で、若芽を利用します。
こちらはモミジガサです。その名の通りモミジに似ている草で、これも若芽を山菜として利用します。
こちらはマムシグサです。茎の模様がマムシの模様と似ているためこの名が付いたようですが、このマムシグサも猛毒で注意が必要です。
こちらはヤブタバコです。タバコの葉に似ているからこの名が付いたようで、食用や薬用にも用いられるらしいです。
こちらはレイジンソウです。その名は、花が舞楽の奏者である伶人が被る冠に似ているからつけられた、とのことです。
こちらはトリカブトの花です。言わずと知れた猛毒の山野草ですが、花はとても綺麗です。
こちらはたわわに実るオニグルミの実です。
こちらはタマゴタケの仲間と思われるキノコです。
このように、山野草は豊富にありました。
ただ、野鳥については、最初の所長さんの説明のように、鳴き声(シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ類)は聞こえますが、なかなか姿は見せてくれず・・・。
そんななか、観察会終盤には、複数のカケスが空を飛んでいましたが・・・。
何かが飛んでいるのは分かりますが、これではカケスとは分かりません・・・。
しかし、今日は野鳥は駄目かな、と思っていた最後の最後に、ついに野鳥の姿を撮らえることができました。
木の上に止まるエゾビタキを発見しました。
この時期、エゾビタキは群れで渡りをするとのことでしたが、何故か一匹だけ取り残されておりました。少しもの悲しさを感じてしまいます・・・。
今回の観察会はこれで終了となります。
初めての観察会参加でしたが、途中途中立ち止まりながら、プロの解説付きで様々な説明を受けることが出来、とても面白いイベントでした。
また、先に書いたとおり、我々が最年少組、他はかなり年配の方々ばかりで、打ち解けられるか心配でしたが、皆さんとても親切な方ばかりで、皆さんからも様々な説明などを聞くことができました。
今後も同様のイベントに参加してみて、野鳥はもちろんのこと、その他自然に触れあい、自己研鑽に努めてみたいと考えています。
[撮影時間]
令和元年9月21日
午前8時30分~午前10時40分
[確認できた野鳥]
シジュウカラ、エナガ、ヤマガラ、ヒヨドリ、カラス類、カケス、エゾビタキ
[撮影できた野鳥]
エゾビタキ