こんにちは,四十雀です。
これまで,「福島酒蔵めぐり」における喜多方市酒蔵巡りについてご紹介してきましたが,今回が最後,「小原酒造」さんの日本酒について,ご紹介いたします。
小原酒造さんですが,ホームページ等を見ますと,享保二年(1717年)創業という老舗の酒蔵さんです。
享保二年は第8代将軍徳川吉宗,つまり暴れん坊将軍の時代です。
小原酒造さんの建物の外観です。歴史の重みを感じさせる,重厚な佇まいをしています。
建物の前には巨大な杉玉が吊るされています。
また,高札風の案内用の看板があります。墨書されている様子やその木目がまたさらにいい「渋さ」を出してくれていると思います。
建物内部の様子です。江戸時代~昭和初期の雰囲気を今に感じさせる造りで,深い味わいがある建物内部です。
仕込水が自由に飲める様にもなっているのも嬉しいところです。
一部光が入ってしまいましたが,小原酒造さんでの酒造りの様子が描かれておりました。
今回試飲させていただいたお酒がこちら,「蔵粋」。「くらしっく」と読むお酒で,小原酒造さんの特色のひとつである,「クラシック音楽を蔵に流し,もろみに聞かせて醗酵させる」という手法で作られたお酒となります。そんな貴重なお酒も試飲でできるのには驚きました。
さて,実際に試飲する前に鼻を近づけますと,通常の吟醸酒とは違う,フルーティな香りの中にさらに熟成されたような香りが感じられました。
そして飲んでみると,辛口ではありますが,その中になんともいえぬ芳醇な味わいが感じられます。
クラシック音楽を聞かせるという珍しい造りをするお酒には,なかなかめぐり合うことはできないと思います。今回は貴重な体験をすることができました。
さて,これで喜多方市酒蔵巡り終了・・・と行きたいところですが,それはあくまで「福島酒蔵めぐり」企画内でのことで,実はまだ積み残している酒蔵さんがいくつかあります。冬季は難しいですが,また再度喜多方市を歩いてみたいと考えています。
(なお,これまで紹介した,喜多の華酒造さん,大和川酒造さん,小原酒造さんは,喜多方駅前に車を停めて全て歩いて回りました(ほかにも回ることが出来る酒蔵さんがあると思います。)。
特に,酒蔵だけではなく,喜多方名物喜多方ラーメンのお店や,古い蔵の残る町並みなどを見ることもでき,なかなか楽しいと思います。)
ぜひ一度,お試しの程を。
(令和元年11月18日試飲)