こんにちは,四十雀です。
今回は,郡山市にある「大安場古墳」についてご紹介したいと思います。
大安場古墳は郡山市田村町にある,前方後方墳1基と円墳4基からなる古墳群で,特に前方後方墳は東北最大規模を誇る大きさがあるとのことです。
現在古墳周辺は「大安場史跡公園」として整備されていて,現地を手軽に見学できるとのこと。
そこで今回,歴史好き(ただし古代についてはあまり詳しくない)な私が実際見学をしてみました。
大安場史跡公園の案内図です。古墳のほかガイダンス施設,また,イベント時の体験施設なども設置されています。
こちらが前方後方墳の前方から見た写真です。正直,かなり大きいです,さすが東北最大級,といった感じです。
頂上部に行くと,埋葬者の埋葬状況や発掘された出土品の発掘状況などが記されています。
ちなみに頂上部ですが,これが非常に高い! 高所恐怖所の私には結構きつい高さです(ちなみに,手前に見える円形の建物がガイダンス施設となります。)。
前方後方墳の隣にあるのが円墳(2号墳)です。前方後方墳に比べ,かなり小さい墳墓です。
なお,残りの3~5号墳は雑木林の中にあり,一応,札がある程度で,ここまで明確に分かる墳墓ではありません。周囲が開発されている影響のようです。
ガイダンス施設内部の様子です。発掘された鉄剣や土器のほか,古代の衣装といった珍しい物が展示されています。なかなか見ていて楽しい場所でした。
さて,この大安場古墳,四世紀半ば頃に築かれたものではないか、と言われている古墳です。
では,誰が埋葬されたのか,となるとまだよく分からないのが現状ですが,阿武隈川流域を支配していた当時の豪族ではないかとする説や,「阿尺国造」(あさかのくにのみやつこ)ではないかとする説があるようです(国造は古代日本の行政機構において地方を治める官職の一種です。)。
この辺りの話は,当時の中央政権の行政機構等の話も絡んできて少し難しくなるので割愛します(私が無知なだけ、ということもありますが・・・。)が,この周囲を支配していた者がいたことは確かであると思います。今後の研究が待たれるところではないでしょうか。
なお,現在整備されている公園には遊具のほか,上記写真のような歴史にまつわる物が設置されています。
大安場くん・・・マスコットキャラのようです。
その他,定期的に大安場古墳では勾玉作りなどのイベントが開催されているとのことです。
休日に,地元の歴史を学ぶ目的や小さなお子さんを遊ばせるという意味では,最適の場所ではないでしょうか。
参考資料
安積歴史入門(歴史春秋社)
その他