こんにちは,四十雀です。
今回は,田村郡三春町の「三春そうめん」についてご紹介をしたいと思います。
特に夏の食事の定番ともいえるそうめんは全国各地で作られており,特に,兵庫県の「揖保乃糸」,奈良県の「三輪そうめん」,香川県の「小豆島そうめん」は日本三大そうめんと称されています。
そんなそうめんですが,実はかつて,三春町の特産品であったという歴史があります。
現在販売されている三春そうめん。「幻」という表現がなされています。
三春町でいつ頃からそうめんが作られていたかは不明ですが(なお,そうめんの歴史は諸説あるようですが奈良時代に中国から伝来したもののようで,室町時代頃に現在の形となったといいます。),江戸時代の百科事典である「和漢三才図会」では『奥州三春より出づるは白く美なり』と評価されています。
また,江戸時代の三春には23軒ものそうめん屋があり,三春のそうめんは三春藩より江戸幕府にも献上されていました。それ程までの名産品だったということです。
しかし,明治維新後,廃藩置県による三春藩の解体や殖産興業などの政策により三春そうめんは姿を消してしまい,ついには「幻」となってしまいました。現在販売されている三春そうめんは,その復刻版のそうめんということになります。
今回,この三春そうめん(470g入り)を購入してみました。
茹でたての三春そうめん,とても白く綺麗な麺をしています。茹で時間は4分と,他のそうめんとあまり変わりません。
一番の特色はこちら,麺が平麺な点にあります。平麺・太麺の類が好きな私にとっては嬉しいタイプのそうめんです。
実際食べてみますと,とてものど越しがよく,スルスルと食べることができました。
なお,めんつゆのほかに作ったつけ汁です。
具はゴボウ,豚肉で,醤油,みりん,めんつゆで味付けしています。
我が家では特に夏,うどん(冷)などを食べるのにこのつけ汁をよく使いますが,三春そうめんとも相性よく食べることができました。
三春そうめん,とても美味しく頂くことができました。
興味のある方はぜひ一度,お試しください。