こんにちは,四十雀です。
今回は,田村郡三春町を放浪した際に撮影した写真などのご紹介をしたいと思います。
なお,今回三春町を放浪した理由はこちらです。
本年3月より開始された,福島県内での謎解きイベント「コードF-10」のためです。
昨年度も参加,しかも運良く商品ゲットできたイベントですが,昨年度は一日に数箇所巡るハードスケジュールでクリアしており,様々な市町村の観光をすることができなかった,という反省点がありました。
そこで今年は,謎解きをしつつ訪れた市町村の名物・名産品を探したり,色々な施設や地元ネタを拾っていくことに決めました(あまりハードスケジュールにしてしまうと,途中で夫婦喧嘩に発展することも少なくないのも理由の一つです・・・。)。
さて,まず三春町についての簡単な説明をしたいと思います。
三春町は福島県中央付近にある町で,江戸時代は約5万石の城下町でもあり,町内の造りにはまだ城下町の面影を感じることができると思います。
また,伊達政宗の正室,愛姫生誕地としても有名だと思います。
地名の由来については,春の花である梅,桃,桜が一緒に咲くため「三春」である,とする説をよく聞きますが,その他,中世に置かれた「見張」が転じたという説もあるようで,どの説が正しいのか確証はないようです。
そんな三春町で今回最初に訪れたのは,「三春町歴史民俗資料館・自由民権記念館」さんです。
同館さんの建物の外観の様子です。
日本史の授業で必ず一度は目にする「自由民権運動」の文字ですが,なぜ三春町に自由民権記念館があるか,というと,同町出身の河野広中が自由民権運動に参加していたためです(もちろん,河野広中以外にも,同町に縁のある参加者がおります。)。
河野広中の肖像です。
そのため,同館においては,河野広中の落款,愛用の護身用仕込杖,名刺を始めとする縁の品々のほか,三春町に縁のある民権運動をした方々に関する品々が展示されております(なお,館内は写真撮影禁止です。)。
また,藩政時代の三春藩主縁の品々(鎧,書状等)やかつての郷土玩具,商家の様子や職人の道具などが展示されており,当時の生活について知ることができます(個人的に一番のお勧めは,三春城の復元模型でした。城山公園を見た後にこの模型を見ると,当時の三春城の規模などが分かると思います。)。
同館のパンフレットになります。三春城復元模型の写真も掲載されています。
次に訪れたのが「三春なかまち蔵」です。
こちらは,三棟ある蔵をリフォーム,一の蔵は「花かご」という観光案内兼物産品販売所,二の蔵は「カフェーブリキイヌ」,三の蔵は「Cafe遊楽」というそれぞれ喫茶店として営業をしています。
今回は,一の蔵の中を少し覗いてみました。
著名な郷土玩具,三春駒です。坂上田村麻呂が延暦12年(793年)に蝦夷征伐をした際,苦戦していたところをどこからともなく現れた木馬に助けられた,という伝説から生まれたといいます。
なお,三春駒は郡山市西田町にある高柴デコ屋敷で作られています。高柴デコ屋敷のある付近は旧三春藩所領の高柴村でした。
三春駒と並び著名な三春張子人形です。江戸時代初期,農閑期の副業奨励のために作られるようになったのが始まりとのことです。
郷土玩具だけではなく,三春町で生産量の多いピーマンを利用したピーマン味噌,町内で作られた凍み餅などの食料品のほか,地酒も多く販売されていました。お土産を購入するには最適の場所だと思います。
最後に訪れたのが「三春きたまち蔵」です。
こちらも二棟ある蔵をリフォームしたもので,一つは観光案内所「TENJIN」,もう一つは「Atelie Cocon」という福島ガイナのサテライトスタジオとのことです(こちらは見学の際は事前に予約が必要とのこと。)。
こちらが「TENJIN」さんの内部の写真です。「三春なかまち蔵」
の一の蔵は「花かご」さんほどではないですが,オリジナル三春グッズが販売されています。
興味がある方は,ぜひ一度お越しください。