こんにちは,四十雀です。
今回は,飯坂温泉のご紹介をいたします。
飯坂温泉は福島市北西にある温泉街で,「福島の奥座敷」の異名を持つほか,宮城県の鳴子温泉と秋保温泉とともに「奥州三名湯」に数えられることもあるとのことです。
飯坂温泉の玄関口である福島交通飯坂温泉駅です。
福島駅から電車で20分程度で来れるとのことです。
飯坂温泉の歴史は古く,伝説では「日本武尊」がこの地で湯治したとされています。
また,西行法師(1118年~1190年)も訪れ,「あかずして 別れし人の すむ里は 左波子(さばこ)の見ゆる 山の彼方か」という歌を読み,ここから「鯖湖の湯」の名称が定着したとのことです。
そして,特に有名なのが,元禄2年(1689年)5月に俳人松雄芭蕉がこの地に宿泊したことです。
飯坂温泉駅前には松雄芭蕉の銅像が建てられています。
なお,「おくのほそ道」によれば,松尾芭蕉は土間にむしろを敷いて囲炉裏の側に寝ましたが,雨漏りや蚤・蚊に悩まされ,持病が再発したという体験をしたといいます。どんな場所に宿泊したのでしょうか。
その後,享保年間(1716年~1736年)頃には各街道が整備されたことから,周辺の人々だけではなく旅人も同地を訪れるようになったとのことです。
飯坂温泉では日本三大喧嘩祭りの異名を取る「飯坂けんか祭り」が行われます。そのためか,飯坂温泉駅には神輿が展示されています。
日本で最初にラジウムが発見されたのは飯坂温泉とのことで,それを記念する像が建てられています(卵をかたどっているのは,飯坂温泉の名物としてラジウム玉子があるからです。)。
飯坂温泉街を流れる摺上川に架かる十綱橋は,藤原親隆(1099年~1165年)が「陸奥の 十綱の橋に くる網の 絶へつも人に いひ渡るかな」と読まれたほど古くから存在していた橋とのことです。
観光名所のひとつ,旧堀切邸は,江戸時代の豪農・豪商である堀切家の邸宅として建築された建物が今に残るものとなります。
さて,飯坂温泉はこの他複数の観光名所や食事処が存在しているほか,当然ながら公衆浴場がいくつか整備されており,気軽に立ち寄り入浴することが可能です。
ただ,注意点として,飯坂温泉の源泉温度は高く,そのため公衆浴場の温度も比較的高く設定されている点です。公衆浴場は熱い湯に馴れた地元民が多く入りますが,私のように馴れていない人間が入るのにはかなりの苦労を要します(特に小さな子供にはちょっと熱すぎるかも知れません。)。
ぜひ一度お試しください。