こんにちは,四十雀です。
今回は,私こと四十雀が新居を建てるまでの話,第六夜となります。
時期:令和2年6月頃
さて,前回,暗礁に乗り上げた新居を建てる計画について,今後どうするか,家族会議を実施したところ,
・懇意にしている市議会議員に相談する(四十雀の親父)
・建売住宅を探す(四十雀)
という方針でしばらく動くことになりました。
sizyuukara-1979.hatenablog.com
ア 建売住宅探し
さて,具体的な建売住宅探し,その方法についてですが,まずはインターネットを使い物件を探してみることにしました。
・・・正直なところ,実家の土地に建物を建てられないのであれば,どこか関東の暖かいところ(千葉県の房総半島とか)に移住し,釣りでもしながらのんびり余生を過ごしたい,そんな気持ちも心のどこかにあります。
幸い私は次男坊でうちの細君は次女,お互い「故郷」というしがらみもないし,私の勤め先は全国区(今のところ転勤は福島県内のみですが。)なので,ダメもとで県外転勤希望出そうか・・・と考えていた時期も過去ありました。
・・・まぁ,今はそれはさておき,この時点での私の建売住宅を購入するための考えや希望は,
①ご予算は2000万円台がベター
②できれば駅やバス停に近い物件(仮に遠方に転勤した場合,朝,公共交通機関や場合により駅前に駐車場を借りて電車通勤等ができる場所)
と言う内容でした。
これを前提に,
「Yahoo! 不動産」
を利用し,福島県郡山市の建売住宅の情報を検索してみますと・・・やはり東北第二の規模を誇る都市,そこそこの数の物件がヒットしました。
しかも,よく見ると土地建物込みで1800万円台~2500万円台と,私でも十分手の届きそうな価格帯の物件があるではありませんか。
これなら建売住宅でもいいか・・・と思い,目ぼしい物件の情報を一個一個確認していくと・・・そこには驚愕の事実が。
と,言いいますのも,私でも手が届きそうな価格帯の物件,その大部分(と言うより殆ど)が,
「昨年(令和元年),郡山市に多大な被害をもたらした台風19号で浸水被害を受けた地域と同じ地域にある,またはその近隣に建てられている物件」
であることが判明したためです。
そして,これらの物件については,郡山市作成の「ハザードマップ」で浸水する可能性があるとされている場所に建てられているものも含まれていたのです。
念のため,もう一度書きますが,
「建売住宅のある土地が,台風19号で実際に浸水し被害を受けた」
訳ではなく,
「建売住宅のある土地と同じ地名の場所,また,近隣の場所が台風19号で浸水した」
もので,さらに,
「建売住宅のある場所がハザードマップで浸水する可能性がある場所に該当している」
と言うものです(浸水するリスクが高い,という趣旨です。)。
実は私,現在の賃貸物件が阿武隈川近くにあり,台風19号発生時,実家に避難した経験があります(私が住む賃貸物件もハザードマップで浸水の可能性があるとされています。)。
幸い,その賃貸物件は被害を受けませんでしたが,そこから数百メートルしか離れていない場所は床上浸水の被害を受けた場所もありますし,私同様,阿武隈川近くに住んでいる当時の同僚の賃貸物件は被害を受けていました。
直接の被害を受けてはいないとは言え,あの時の様子,また,自主避難した時の気持ちを考えると,いかに値段が安いからといって,浸水のリスクがある場所に住む勇気は私にはありません・・・。
この事実を知った私達の建売住宅についての気持ちは一気に萎えてしまい,ひとまず建売住宅については一時保留とすることにしました。
そこで,次は中古住宅を・・・と思い,調べてみたところ,意外にも中古住宅は建売住宅に比べ,値段が大分高め(2000万円~3000万円台)に設定されていました。
これは,
①建売住宅は少しリスクある場所に建てられていることから値段が安め
②中古住宅は注文住宅をリフォームしたものであること,比較的安全な場所に建てられていることから値段が高め
という違いがあるからでしょうか(あくまで個人の見解です。)。
しかし・・・いざ物件を探してみると,なかなか我々の希望に合致するものは見つからないものです。
さてさて,どうしたものか・・・少し途方に暮れていたところ,私のスマホに,親父からの連絡が入りました。
イ 市議会議員への相談
親父からの連絡内容を要約すると,
「市議会議員に相談したところ,すぐに動いてくれ,該当する課の人と話をしてくれた。
その結果,我が家の事情に該当する建築許可があったらしい。
そこで,その審査に資料が必要だから,それを至急用意するように。」
というものでした。
前回の家族会議が終了してから数日後のことでもあり,正直,こんなに早く市議会議員がアクションを起こすとは思いませんでした。
それにしても返す返す思うのは,郡山市役所建築指導課職員さん,
「市街化区域に隣接する地域内における自己用住宅」
による建築が出来ないことが判明した際に,何か別の方法を何で調べてくれなかったのかな,と思います。
私の押しが足りなかったからかも知れませんが,結局,行政と相手する場合には,こちらが十分に理論武装していかないと駄目なんだな・・・ということを学ぶことが出来ました。
正直,市役所に色々含むところがない訳ではありませんが,まぁ,建築許可が認められそうなら,今はその気持ちは抑えておくこととし,まずは資料を集めてみることにしました。
その資料ですが,
①四十雀の戸籍謄本
②四十雀の住民票
③四十雀の印鑑証明
④住宅申請書
⑤確認書
というものでした。
取り急ぎこれらの資料を集め(特に,②,③については現在,マイナンバーカードを使いコンビニで取得できるから楽です。)たり作成し,親父に渡したのですが,その際,親父から,実は郡山市役所からある条件が提示されたことを聞きました。
それは,
①母屋及びその附属建物の撤去
②新居を建てる土地は500㎡以下にする
というものでした。
①については仕方ない話です。そもそも,実家を建てる際取り壊すことを条件としているものなので,本来,存在してはいけない建物です(ただ,更地にしてしまうと固定資産税が上がるのはどうかと思いますが・・・。)。
問題は②です。
実は母屋のある土地,面積が1000㎡以上ある,かなり大きい土地でした。
これを500㎡以下にするとなるためには分筆登記をする必要がありますが,分筆登記は隣接する土地と境界を定めたり(隣接地の所有者の立会いが必要)するため,費用と時間がかかるものです。
親父の話では,建築許可は不定期に市役所で行われる専門の会議で決められる,次回の会議は8月開催(申請書や資料の提出は7月が期限),それに間に合わせよう・・・とのことでしたが・・・。
いやいや,6月時点で分筆が出来ていないのだから,絶対に7月に申請書と資料の提出は間に合わない・・・やんわりと私は言いましたが,親父はそんなことはないだろうと楽観視。
はぁ・・・これはどうも長期戦になるな・・・。
(次回に続く)