四十雀の素人・初心者による週末農業(+α)日記

四十雀の素人・初心者による週末農業(+α)日記

福島県在住のアラフォーど素人初心者の手による週末農業(野菜・ハーブ育成)の様子を始め,県内(及び隣接県)の温泉,日本酒,釣り紀行,各種写真(野鳥,風景,猫等々)等,名産品や見所をゆるくご紹介するブログです。

新居を建てる話(その⑫)

こんにちは,四十雀です。

今回は,私こと四十雀が新居を建てるまでの話,第十二夜となります。

時期:令和2年7月頃

ようやく新居を建てる業者さんをM’社さんとすることが確定した私達ですが,次に待ち構えていたのは

「予算」

という大きな問題でありました。

この時点で,新居建築にかかる費用は約2400万円ですが,当然,新居を建てた後も,色々細々とした費用がかかります。

それを考えると大体約2500万円程度はかかることとなると推算しますが,さすがに全額キャッシュで払えるほど,私達の台所事情は良い訳ではありません。

そこで,当然ながら,銀行さんと住宅ローンを組む,その前提で,今後どうするか検討することにしました。

ア ネット銀行との契約について

しかし,私達には住宅ローンを組んだ経験は当然なく,どうしたものかと思い,元職場の採用同期(マンションを住宅ローンで購入)に相談してみました。

すると,その同期はネット銀行で住宅ローンを組んだとのことで,ぜひ話を聞いてみたらどうだ,とアドバイスをくれました。

確かに,インターネットで見てみると,ネット銀行さんは地方銀行さんに比べ住宅ローンの金利がはるかに安いのが魅力的です。やはり,店舗がない分人件費等が節約できるからでしょうか。

ただ,大抵のネット銀行さんは,インターネット上からそのまま審査をすることが可能,という点を売りにしていますが,住宅ローンについて詳しくないアナログ人間の私達にとっては少し抵抗があります。

そこで,一度対面で店員と話を聞ける窓口のあるネット銀行さんを探してみたところ,福島県郡山市から近いところとしては,いわき市宇都宮市そして仙台市に窓口のあるネット銀行さんがいくつかありました。

折りしも新型コロナウイルス流行に伴い,緊急事態宣言が解除されたら伺おう・・・そう思い,さらに情報等を調べていたところ,ここで一つ,重大な問題があることを発見しました。

それは,今回,新居を建てようとする場所が,以前もお話しました,

「市街化調整区域」

にあることに関連してくるものです。

以前書いたとおり,この市街化調整区域という地域は,原則,開発行為が制限されております。

sizyuukara-1979.hatenablog.com


仮に,運良く開発許可が出て新居を建てたとしても,その新居が何らかの事情で第三者の手に渡った場合,引き続き住むことはできても,取り壊して開発したりすることになると,また開発許可を申請する必要がある,つまり,第三者が有効活用できるかは限られない所となります。

さて,銀行さんは,住宅ローンを設定する際,基本的に土地や建物に抵当権を設定,即ち担保を取った上で借主にお金を貸し,万が一借主がその支払いを滞らせた場合,最終的にはその担保を競売にかけ,少しでもお金を回収しようとします。

ところが,この担保にする不動産が市街化調整区域にあると,上記のように開発行為に許可が必要な地域なのでなかなか買い手が付かない,つまり,「担保価値が低い」場所で債権回収が出来ない可能性があるとして,銀行さんが抵当権設定に否定的になる傾向があります。

実際,多くのネット銀行さんのホームページをを調べてみたところ,市街化調整区域の物件には抵当権設定は出来ない旨明記してある銀行さんばかりでした。

無論,私が有人窓口に行こうとしたネット銀行さんも同様で,ここに,ネット銀行さんと住宅ローンの契約をすることは諦めることにしました。

イ 東邦銀行さんとの契約についての相談

では,次に地方銀行さんの場合はどうなのでしょうか。
ホームページを見た限りでは,特に市街化調整区域だからという制限は明記されていないようでしたので,一度,窓口で直接話を聞いてみることにしました。

今回訪れたのは,福島県内に本社のある大手地方銀行さんで,幸い,土日にもローン相談の窓口があり,事前に電話予約をして伺って見ることに。

そこで,担当者さんに事情を説明,住宅ローンの可否について確認をしたところ,開発許可の許可内容(様々な理由があるようです。)により,抵当権設定をお断りする事例もあるとのことでした。

これは,例え借りに来た人の職業が教職員であってもお断りすることがあるとのことで,それだけ,市街化調整区域にある不動産は扱いづらいもののようです。

しかし,ある程度住宅ローンを組まなければさすがに新居を建てることはできません。

どうにかならないものか・・・と思っていたところ,担当者さんから,同行では,1000万円までなら無担保で貸付のできるローンがあり,四十雀の収入(当日,前年度の源泉徴収票を持参していました。)なら契約可能との話を受けました。

確かにそれならば,抵当権設定に関する登記費用等もかかりませんし,きちんと月々の支払いを怠らなければ問題はありません。

無論,借りることのできる1000万円以外の部分については蓄えから拠出する必要があり,その分,我が家の保有資産が大きく目減りする形となりますがそれは致し方ない話だと思います。

ひとまず,無担保ローンの場合における支払い方法のシミュレーション等を出してもらい(何とか定年前には完済予定とのこと),最終的には工務店さんと契約書を結び,支払が確定してから来る,ということで話はまとまりました。

何にせよ,これにて無事に支払方法の目処が立つことになりました。

(次回に続く)