こんにちは、四十雀です。
今回は、以前ご紹介しました「仁井田本家」さんの日本酒について、改めてご紹介をいたします。
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さて、今回、福島県東白川郡棚倉町を流れる久慈川及びその水系に釣りに行き、五匹、ヤマメを釣り上げました。
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ただ、そのヤマメのうち二匹、あまりに小型すぎるサイズの個体と、少し傷んでいた個体があったので、これは普通に食べるのではなく、以前試したことのある「ヤマメの骨酒」に使用することにしました。
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なお、ヤマメの骨酒を作るには下準備が必要です。
まず、表面のぬめりとウロコをはがします。
尻穴から包丁を入れて腹を開き、内臓を取り出します。
血合い(腹の中の黒い部分)を指で剥ぎ取ります(大きい個体になると血合いが硬くなりますが、その場合には包丁の先でこそぎ落とします。)。
あとはエラブタを取れば下ごしらえは完了となります。
そして、少しの間陰干しします。
個人的には2~3時間程度干したいところでしたが、今回は時間がなく1時間程度としました。
さて、今回使用するの日本酒は仁井田本家さんの「にいだしぜんしゅ 生酛燗誂」。
その名の通り、燗酒に向いた日本酒ということで、骨酒には丁度良いと思い購入してみました。
ちなみに、「生酛」は日本酒の製造方法の一つ。大変手間のかかる製法だそうです。
我が家では燗酒を作る際にはこの土瓶を使います。小島功先生のカッパの絵・・・つまり、往年の「黄桜酒造」さんのCMのアレですね。
まずは土瓶にお酒を注ぎ入れます。
そして口をラップでふさぎます。
鍋に水を入れて沸騰させまして・・・。
火を止めて土瓶をお湯の中に入れて燗にします。目安は5分程度でしょうか(時間はお好みです。)。
また、ヤマメを焼きます。
この際、可能な限りに弱火で、じっくり時間をかけてカラカラに焼き上げるのが最大のポイントとなります。
今回は、片面を約20分かけて火を入れました。
今回は見栄え(?)を重視して、焼き上げたヤマメをメスティンの中に入れました。
そして、燗酒を注ぎ入れまして・・・。
少し蓋をして、旨味が溶け込むのを待ちます。
こちらが完成した今回のヤマメの骨酒です。
では、早速頂いてみますと・・・酒の中に、ヤマメから染み出た旨味成分、そして香ばしい風味が十分に染みわたり、口の中にとても濃厚な味わいを広げてくれます。
・・・これは釣り人にしか分からない味ですね、とても美味しい骨酒です。
この生酛燗誂、本当に燗酒に合う日本酒ですね、あまり燗酒は嗜まない私ですが、今回の燗酒、とても気に入るくらい、美味しいものでした。
そして、酒の肴には同じく釣り上げたヤマメの塩焼きを食べました。
今回のヤマメは大型のためかとても身がしまっていており、淡泊なヤマメがより一層美味しく感じられました。
今回の釣行は、午前5時から午後3時まで、約10時間かけて山河を歩き、全身疲労困憊でしたが、その疲れも吹き飛ぶ、美味しい酒と肴を堪能でき、とても至福でした。
もしヤマメを入手する機会がありましたらば、ヤマメの骨酒を、仁井田本家さんの生酛燗誂でお試しください。
(令和3年4月3日試飲)