こんにちは,四十雀です。
今回は,木地師について,少しつぶやかせてもらえればと思います。
それは、先日福島県河沼郡湯川村にある「道の駅あいづ湯川・会津坂下」さんにて車中泊をした際のことでした。
同道の駅さんのトイレを利用したところ・・・。
木彫りのトイレの神様が置かれておりました。どうも、このトイレの神様を作られたのは会津若松市在住の「木地師」とのこと。
木地師はろくろを用いて木椀等の木工品を作る職人のことで、かつては良質な木を求めて山々を移動し生活をしていたとのこと。
実は、会津地方は昔から木地師が多く活動をしてきたとのことで、①昔から会津にいた木地師、➁蒲生氏郷時代に近江から招集した木地師、③保科氏時代に信州から招集した木地師、の三系統があるとか。
詳しくは、「歴史春秋社」さん出版の「会津の木地師」に書かれております。
ただ、木地師の仕事も、近代化の波によりお椀自体大量生産可能となったことにより大きく値下がりを起こしたこともあり激減、別の仕事に転職することを余儀なくされます。
それでも、当時の技術を今に伝えるべく、木地師を生業をする方は今もおられると聞き及んでいますし、また、お椀ではなく、こけし(有名な土湯こけしや中ノ沢こけし)を製造される方もおられるとか。
そう考えますと、このトイレの神様、何だか感慨深いものがあります。
木地師の方々には、これからもその伝統を後世に伝えて行ってもらいたい・・・と感じる次第です。
(令和3年6月22日)