こんにちは,四十雀です。
今回は豆がらについて,少しつぶやかせていただきたいと思います。
現在,我が家では小豆の収穫が最盛期を迎えております。
これで全体の3分の2の収穫量,と言ったところ。1Kgまでは獲れないかな? 一般家庭ではこの量があれば十分ですが。
小豆はさやから一個一個地道に取り出してあげる必要があるのですが・・・。
そうして出るのが豆がらですね。
豆がら・・・これを見ると,ふと,こんな話を思い出します。
それは,中国の三国時代のこと。
魏の曹操の跡を継いだ曹丕が,その後継者を争った弟の曹植に対し,「七歩歩くうちに詩を作れ,できなければ処刑する」と命じられた際に詠んだ詩
煮豆持作羹
(豆を煮て持て羹(あつもの)と作し)
漉鼓以為汁
(鼓を漉して以て汁と為す)
萁在釜下燃
(萁(まめがら)は釜下に在りて燃え)
豆在釜中泣
(豆は釜の中に在りて泣く)
本是同根生
(本同根より生ずるに)
相煎何太急
(相煎ること何ぞ太(はなは)だ急なると)
という七歩詩で,ようは兄弟間争うことを嘆いた詩です。
当時はこういう豆がらを燃やして燃料にして,豆を煮ていたんでしょうかね・・・なんだか感慨深いです(現在では豆がら,使い道がありませんが・・・。)。
ちょっとオチのない話ですが,なんとなく豆がらを見て連想した,そんな話でした。
(令和3年9月23日)