こんにちは、四十雀です。
今回の年中行事は、「1月3日」に行われるものについてご紹介したいと思います。
1月3日の年中行事
・不浄日
この日は不浄日、不成就日と言い、何をやっても成就しないため、外出はせずに静かに時を過ごす日とされています。
また、海に近い地区によっては、午前10時くらいまで生臭いものを食べるのを忌み、囲炉裏があった時代には朝食が済むと、炉の灰を取り除いて海に流し、家族の茶わんや神仏にお供え物をしていた器を洗い、その水も海に流すと、大晦日から残しておいた魚を食べても良いとされていたそうです。
・三日とろろ
夕食に山芋をすりおろして白いご飯にかけて神棚にお供えをし、無病息災を祈ると言い、これは今も残る習俗だと思います。
なお、とろろ芋を門口や家の周囲に撒くと悪いものが入らないとのことです。
・三日月信仰
井戸を使用していた時代、桶に水を汲んで井戸の脇に置いて水に三日月を写し出し、その水でお茶を飲むと福に恵まれれるという三日月信仰があったそうです。
・三が日の行事
これは、純粋に3日に行う行事ではなく、「三が日」に行うものとなります笑
まずは「歯固め」という行事で、「歯が丈夫になるように」と祈り、勝栗や木の実、干し柿などを食べるというものです。
また、行事ではありませんが、三が日には白い餅を食べず、小豆などを入れて赤くした「あかあか餅」を食べる地区もあります。
これは、かつて戦場で食糧不足のために白い餅を食べられず小豆などを入れて食べたから、また、白い餅が「城」に通じるため忌むためと言います。
・水祝い
多少旧習の部類に入る行事で、この日または4日に、昨年に結婚した者が親類縁者を招き、新婚男性に水をかける、というものです(まだ地区により残っていて、時折この時期のニュースに流れると思います。)。
また、地区によっては、新婚者の顔に墨を塗るという行事もありました。
この行事の起源はよく分かりませんが、私の持っている本では、永禄年間(1558~1570年)、阿波国の三好氏の家臣、松永弾正(松永久秀?)が、自身の姪を寵臣に嫁がせた際に悪戯として始めたとありますが、果たしてどうなんでしょうか。
・その他
江戸時代、一部の藩ではこの日が御用始めだったとのことです。