こんにちは,四十雀です。
今回は,以前つぶやきました「ウクライナ情勢」について,再びつぶやかせていただけたらと思います。
先日,疲れた体を癒すため,半日温泉でのんびりしていた時の話です。
声からして10~20代と思われる若者が2人,何やら話していました。
聞くともなく聞くと,2人のうち1人が,さも得意げに二中戦争だのABCD包囲網だののことを語り,さらにそれらを今回のウクライナ情勢に繋げている模様。
ふむふむ,若者が過去の歴史を学び,そしてその出来事を過去の教訓として今の世に繰り返さないようにするという意味での学びは大事なことですね。
だが,しかし,若者よ・・・。
「君は歴史を学ぶ前に,現在温泉は黙浴で入るのがルールなのを学びなさい」
・・・と言ってやりたかった・・・笑
それはともかく。
老若男女,歴史を学び,そして現在の世において実践する,それは大事なことなのかと私は思います。
ところで,今回のウクライナ情勢に関連して,今後の日本の立ち位置についても,よくメディアだのヤフコメだので論議されていますね。
その中で多いのが核装備だの再軍備だの,ようは今回のNATOが不介入な件から,もし日本に某国が攻め込んできたとしても,同盟国のはずのアメリカも実は助けてくれないのでは・・・という考えから「自分の身は自分で守ろう」的な論調で意見を述べる人が増えています。
確かにそれは一つの見方であり,決して間違いではないと思うのですが,しかし,そこまでに至るプロセスにおける問題とかをもっと突き詰めないといけない,そこが議論から抜けている気がします。
例えば・・・。
①再軍備
仮に憲法9条を改正,自衛隊を軍とした場合,他国によっては「また日本が侵略国家になるため再軍備をした,やられる前にやろう!」というお墨付きを与えることにならないか(戦争というものは結構屁理屈で起きるものでして。)。
あとは兵制をどうするのか?
戦前日本のように義務的な徴兵制にするのか(もっとも,現在は根こそぎ動員をして総力戦を行う時代ではないのですし,そこは志願制でいいような気もしますが,じゃあそんなに志願する人がいるのか,という問題も。)。
➁核装備
これは当然世界中から非難されますし,また,場合によっては①と同じ話になりうる。
大体,①も➁も,そんなに簡単に出来る話ではなく,長期間鍛錬なり武器やら兵器やらを揃えて初めて実現するものですからね・・・。
あと,ついでに言うならば,もし本当に防衛を強化するのならば,敵性国家とみなした国の人間の居留や不動産の取得を制限しないといけませんね(自国民保護という名目での侵攻を防ぐ意味です。)。
・・・と,あくまで軍事だの政治に関し素人の私がつぶやいてみましたが,どれも現代の国家が本当に行うことができるのか,微妙なものばかな気がしますが・・・でも,結局は「そういうこと」なんですよね。
なんかもう,いっそ「鎖国」政策(江戸幕府)なり「武装中立」(越後国の長岡藩)なりを宣言・実行したらいいんじゃないか,なんても思います・・・。
色々な議論があって良い今後の日本の在り方ですが,しかし,大事なのは「過去の歴史を顧みること」,そして「目標とした事項に至るプロセスに起こりえることの想定」ではないかと思うところです。
・・・しかし,一番頭が痛いのは,いかにそのような議論をしても,周辺の国に侵略性があるとひとたまりもないということなんですよね(だからといって,日本からその侵略性のある国家に先制することは絶対反対ですが。)。
いかに平和な時代を続けて行くか,世界にはそれを求めたいものです。
(令和4年3月9日)