こんにちは,四十雀です。
今回は樽流しについて,少しつぶやかせていただけたらと思います。
さて,今回つぶやくテーマは「樽流し」,それって単に「樽を流すことじゃね?」と思われるかも知れません。
いや,まさにその通りではあるのですが,まずはこちらをご覧ください。
こちらは山形県の習俗ですが,海上交通の守り神とされる金毘羅様に宛てて樽を流すという習俗「金毘羅樽流し」が今も脈々と続いているのだそうです。
実は,このニュースを見て一つ,ピンときたことがありました。
それは,ある元海上自衛官の方が書かれた本の一節だったのですが,昭和の時代に瀬戸内海を航行していた時のこと,元海軍軍人から聞いた話として,樽に艦名や所属を書いた紙とお金をくくり海に流すと,それを拾った漁師がそれを金毘羅様に奉納,後でお札が届くというものです。
で,実際にその海上自衛官の方々もやってみたところ,後日本当に金毘羅様のお札が届いたということで,その地方の漁師さんの心意気に感謝していた,というものでした。
もしかするとこの樽流しの習俗も,この海上自衛官の行った行為に近い話なのかも知れません。
余談ですが,私の従妹に海上保安庁に奉職する者がおり,以前,この話をしたところ「知らない」と言われてしまいました。
昭和の世ならともかく,令和の世となるともう途絶えた話なのですかねぇ。
(令和4年6月15日)