こんにちは、四十雀です。
今回は、中ノ沢温泉のご紹介をいたします。
中ノ沢温泉は耶麻郡猪苗代町の中心部から北東側にある静かな温泉地です。
温泉が発見されたのは文禄年間(1593年から1596年)と言うので、戦国時代も終わりかけの頃になります。
余談ですが、中ノ沢温泉からそう遠くない、磐梯山麓で繰り広げられた摺上原の戦い(伊達政宗と会津の蘆名氏との戦い)が天正17年(1589年)のことです。
中ノ沢温泉は、「平近平氏」という者が安達太良山山麓で発見した後、農閑期の湯治場として利用されたといいます。江戸時代のことなので、湯小屋で農民達が自炊し湯治をしたのでしょう。
その後時代が下り、明治18年(1885年)に地元民の手により源泉が中ノ沢まで引き湯され、温泉宿が開業し、現在に至るとのことです。
中ノ沢温泉の特色はその強酸性(pH2.1程度)の泉質と、源泉温度の高さ(約70度)にあります。熱いお湯が好きな方にはちょうど良い温泉ですが、入浴の際に貴金属等を身に着けていると大変なことになりますので注意が必要です。
なお、中ノ沢温泉には、足湯はありません。また、大体の温泉宿には日帰り温泉があります。
中ノ沢温泉街の様子です。温泉宿が立ち並んでいます。
なお、温泉街には地域猫と思しきノネコが数匹おりますので、車の運転にはご注意ください。
温泉街の名物、小西食堂です。歴史ある食堂で、メニューも豊富です。
もう一つの温泉街の名物、天ぷらまんじゅうのお店です(天ぷらまんじゅう自体は会津地方の名物と言えます。)。
真ん中の濃いめのまんじゅうが粒あん、下の薄めのまんじゅうがこしあんです。どちらも熱いうちに食べるととても美味しいです。
温泉街のはずれには温泉神社が鎮座します。階段はそこそこ急なので、上り下りには注意しててください。
中ノ沢温泉は昭和の香りがするレトロな温泉と言えます。一番の売りは、やはり先に説明した、強酸性かつ高温の泉質です。
特に、温泉近くにはスキー場が点在していることもあり、冬場にスキーで疲れた体を癒すにはちょうど良い温泉だと思います。
ぜひ一度、お試しの程を。
※令和元年6月15日追記
中ノ沢温泉のパンフレットです。