こんにちは,四十雀です。
今回はおばあさんの皮について,少しつぶやかせていただけたらと思います。
・・・とタイトルに書くと、何だか少しホラーな感じがしますが、特段、ホラーなネタではありません笑
実は、福島県の民話「姥皮(おっぱの皮)」から生まれた短編小説「おばあさんの皮」(大前栗生氏著作)が映画化されるのだとか。
ちなみにこの民話、その名のとおり、主人公があばあさんになれる皮を被り化ける、というもので、私は原作は読んだことはありませんが、類似する話は読んだことがあります。
確か、その話だと、
ⅰ昔、若く美しい娘がいた
ⅱしかし、事情(継母と折り合いが悪いまたは悪者にさらわれ途中逃げた)により、家を出た
ⅲ途方に暮れていると、神様か仙人のような人から、「被ると老婆になる皮」をもらえる
ⅳそして、日中はその皮を被り老婆となり、とある大店で働く
ⅴある仕事の終わった夜、皮を脱いで入浴していると、大店の若旦那にその姿を見られ見染められる
ⅵ最後は大店の若旦那と結婚する
という話だったような・・・。
そして、これは個人的な意見ですが、一番初めに書いた「姥皮」というもの、「福島県を舞台とした民話」ではなく、「福島県で語られたことのある民話」と定義した方が正しいような気がします。
そもそも民話というものは、テレビやラジオのない昔、人々の口伝により全国各地に伝わった人口の物語であり、「発祥の地」が分かる民話の方がレアだと思います。
まぁ、それはともかく、昔の人はよく、このような物語(民話)を思いつくものだと感心いたします。
「今は昔、竹取の翁というふものありけり」の話などは、とても想像力の大きい作者によるものだったのだろう・・・と思います。
段々と各地に根付いた民話の記憶というものは薄れがちになっていっていますが、まだまだ図書館に所蔵されている本等で調べることは可能です。
興味のある方は、先にご紹介しました映画「おばあさんの皮」も含めて、ぜひ調べたり見てみたりしてはいかがでしょうか。
(令和3年5月26日)