こんにちは,四十雀です。
今回は,「太平桜酒造」さんの日本酒について,ご紹介をいたします。
太平桜酒造さんは,いわき市にあるいわき湯本温泉に程近い場所に酒蔵を構える酒造さんです。
同酒造さんのホームページを見ますと,創業は享保10年(1725年)とのこと。
ちなみに,同酒造さんがある場所附近は,かつて「湯長谷藩」という,石高約1万石台の小藩が存在していた場所でした。城下町時代から培われた酒造方法が現在まで受け継がれている酒蔵といえます。
少し高台の閑静な住宅街に,太平桜酒造さんの建物があります。とても立派な門と塀が築かれています。
先に紹介した湯長谷藩は,戊辰戦争時,旧幕府軍(東軍)側として戦いましたが,藩庁である湯長谷舘自体は難なく新政府軍(西軍)側に占領されたとあるので,もしかすると,この建物も,戦火を免れた建物なのかも知れません。とても歴史を感じさせる建物です。
さて,今回,ご紹介用に購入しましたお酒はこちらとなります。
いわき湯本温泉内で販売されていた純米酒で,地元の温泉宿の女将さんの写真がラベルに貼られた,復興のための日本酒です。
なお,この日本酒は,いわき産の「天のつぶ」を100%使用している,また,同酒造さんの水は鮫川水系の水を使用しているとのことです。
グラスに注いでみました。
うっすらとではありますが,日本酒特有の色が確認できるのが分かるかと思います。
鼻を近づけてみますと,日本酒特有のいい香りが漂ってきているのが確認できます。
次に一口。
口で感じられる味わいは辛口のもの,少し野趣があるような,そんな感じのお酒かな,と思いました。
浜通りのお酒なので,これで肴を刺身にでもしたら美味しいだろうな,そう感じさせてくれる美味しいお酒です。
うちの細君いわく,辛口だけど言う程辛い訳ではなく,飲みやすいお酒であるとのことでした。
太平桜酒造さんは小さい部類の酒蔵さんかと思いますが,とても美味しい日本酒を仕込まれている酒蔵さんなのだなぁ,と感じる一杯でした。
ぜひ一度,お試しの程を。
(令和元年12月21日試飲)