こんにちは,四十雀です。
今回は,福島県東白川郡棚倉町及び同郡塙町にある「久慈川水系」を釣行した際のご報告をいたします。
日本有数の鮎釣りスポットとして名高い久慈川は,福島県と茨城県の県境にある八溝山を水源に,棚倉町,塙町,鮫川村そして矢祭町と流れ,そして茨城県を流れ太平洋に繋がっています。
そして,鮎が生息する=水が綺麗な川であり,上流部にはヤマメ等が生息している川となります。
今回の目標はヤマメ,そう,久方ぶりの渓流釣りにチャレンジです。
さて,私事ですが,実は平成22年4月から平成23年3月までの1年間,仕事の都合で棚倉町に住んでいたことがありました。
当時,棚倉城の近くに住んでいた私ですが,仕事を定時で終え,少し車を走らせ久慈川支流に入り釣りをするとヤマメが釣れ,それを晩酌用に食べていた・・・そんな生活を僅かな期間ですがしていました。
今回は,そんな当時の記憶を辿りながら,久しぶりに久慈川水系の釣行にチャレンジしてみることにしました。
「釣りガイド・マップ社」さんの「釣の福島県」より(一部加工しています。)。
後述しますが,今回,赤丸を付けた河川を散策しました。
今回使用する竿はこちら,3.6mと5.4mの降り出し竿で,ポイントにより使い分けます。
特に,久慈川水系は周辺は木々が多く,あまり長い釣竿では動きにくいように思えます。
仕掛けですが,大まかに言うとこんな感じです。
目印を付け,道糸は1号,ガン玉とスナップ付きサルカンにマス針orヤマメ針(7号程度)を使用しました。仕掛け自体の長さは1mから2m以内にしています。
餌は市販のブドウ虫を使います。本来ならば川虫を使う方が良いのでしょうが・・・川虫を取るスキルが私にはありません(そのうちチャレンジしたいとは思っています。)
さて,まず最初に訪れたのが白子川です。白子川は棚倉時代に通っていた・・・というより,ほぼ白子川でしか釣りをしたことがありませんでした。
入渓しやすく,また,それなりに釣れたので,今回も9年ぶりに訪れてみましたが・・・やはり月日は経つもの,いつの間にか流れが変わり,アタリは一度出た(小振りの魚影で,ウグイだったかも・・・。)もののその後はアタリはありませんでした。
ちなみに,私が持っている「福島民報社」さんの「東北の渓流・鮎ガイドMAP」によれば,白子川は「水量が程よいものの,目ぼしいポイントが少ない。」と評されています。川の流れが変わった結果,その少なかった目ぼしいポイントが消えたようです・・・。
当てが外れた私ですが,折角休暇まで取り来た釣り場です,このまま帰るのも勿体ないので,新たなポイントを探してみようと,時間の許す限り,一から久慈川水系を散策することにしました。
白子川を後にし,次に訪れてみたのは久慈川本流です。
ただ,上記「東北の渓流・鮎ガイドMAP」によれば,「ヤマメは,久慈川本流ではあまり期待できない」との文字が・・・とは言え,見たところ水量もあり,かつ,水が綺麗な川ですし,期待は持てそうです。
そんな久慈川ですが,まだまだ水の冷たい中を渡河,し,色々徨いながら竿を出していますと,ようやく竿先にアタリが!
釣れたのはリリースサイズのヤマメでしたが,それでも久しぶりの一匹には間違いありません。この綺麗な魚体,何度見ても嬉しいものです。
しかし,これで勢いづくか・・・と思いきや,その後,アタリがなければポイントも見つからず,おまけに手持ちの餌も底を付きかけてしまいました。
仕方がないので一度納竿,地元の釣具屋さんで餌を購入し,今度は久慈川支流を探ることにしました。
次に訪れたのは川上川です。以前,この川で渓流釣りをしている人を見かけた=ヤマメがいる可能性がある,ということで,散策することにしてみました。
なお,川上川に架かる橋には,ヤマメのレリーフが飾られています。即ちヤマメがいる,ということであり,期待がさらに膨らみます。
ところが,1時間半程度歩いてみましたが,どうにも目ぼしいポイントが見つからず釣果はゼロ・・・まぁ,今回は,ポイント探しと割り切っているため,あまり気にせず次のポイントへ向かいます。
次に訪れたのは湯川→片貝川です(湯川については写真はありません。)。
湯川は湯岐温泉に向かう道すがらにある川ですが,う~ん,ポイントが見つからない・・・。
また,片貝川なんとは河童が生息しているらしく,「河童のすりばち」なる場所がある川です。遊歩道が整備されているのでそこを歩いてみましたが,清流ではあるものの川筋がかなり細く,ポイントが少ないという印象を受けました(ただ,水中を高速で泳ぐ魚のような姿は見えましたが・・・。)。
片貝川に架かる文字通り丸太の橋。かなりスリリングな渡り心地でした。
また,遊歩道もなかなか歩きがいのある道で,シジュウカラ,エナガ,カケスなどが見られました。釣りの際にはさすがに一丸レフカメラは装備できないのが何とも残念です。
さて,いかにポイント探しとはいえ,ここまで釣れないといかにへっぽこアングラーとはいえショックを受けます。
このまま帰るか悩みましたが,とりあえず,最後にもう一度久慈川本流で竿を出した後,帰ることにしてみました。
そしてようやく出てくれました,20cmオーバー(23cmくらい?)のヤマメです。これが釣れるのを待っていました・・・。
ついでにウグイも2匹,ヒットしました。案外,身近に思えるウグイですが,関東地方では生息域を狭めているといいますし,私もウグイとの遭遇は久しぶり。これはこれで嬉しいです(なお,ウグイはリリースです。)。
さて,ようやく魚が釣れ始めたことだし,ここから気合を入れて頑張るか・・・と思ったのですが,この後,八溝山から吹き降ろされているのだろう,とてつもなく強い風が吹きすさび始めました。
身長181cm,体重??Kgのでくの坊の私でも持っていかれそうな風で,とても5.4mの竿を持つことなどできず,さすがに疲れが出てきたこともあり,ここで終了することにしました。
久慈川本流の様子ですが,気持ちにごりが入っているようにも見えます。源流付近で雨が降ったか,上流で何か工事でもしていたのでしょうか・・・。
久々の渓流釣りは無事終了いたしました。なんとかヤマメが釣れて楽しかったのですが,やはり不完全燃焼な感は否めません。
久慈川水系は比較的歩きやすいで,ぜひまたリベンジしたいと思います。
ただ,東白川郡ですが,昔はいなとされていた熊の出没がここ数年,確認されています。入る際には熊鈴は必須と言えます(猪は昔からわんさかいるようです。)。
なお,釣り上げたヤマメは美味しくいただきました。ホクホクした白身がとても美味です。
釣行データ
【釣行日】
令和2年4月6日
【場所】
福島県東白川郡棚倉町・塙町 久慈川水系
【釣れた魚】
ヤマメ,ウグイ
【備考】
特になし