こんにちは、四十雀です。
今回の年中行事は、「1月15日」に行われるものについてご紹介したいと思います。
1月15日の年中行事
・小正月
この日は歳徳神がお帰りになる日ということで小豆粥を作りますが,これを作るのは一般的に断性なのだそうです。
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門松やお札,注連縄などを集めて火をつけます。この火にあたると痛い所が治る,また,この火で焼いた餅を食べると風邪を引かない,中気にならない等と言われています。
地域によりどんと,左義長,鳥小屋など名称は様々ですし,また,行う日にも違いがあるようです。
・粥杖
地域によってはこの日の朝,粥を掻き混ぜるのに使った杖を持ち,近所で昨年中に結婚式を挙げた新婚さんの家に行き,その新妻の尻を杖で叩くのだそうです。
そうすると安産となり,元気な男子が生まれるとされています。
・厠の神様
この日,厠に灯明を上げて姉様人形を添えてお供えをする,また,団子をお供えをするなど,厠の神様をお祭りする地域もあります。
・火伏せ
この日,地域によっては家の主人が氏神様を祀るところから家の四方に
「この家は 永の家にしが柱 つゆたる木に 雨のふきくさ」
と唱えながら水をかけて火伏せを行うとのことです。
・その他
ここからは少し古い習俗の紹介です。
これは宵のうちに鳥小屋(正月七日頃から作る,竹や藁で作る小屋。最終的にどんと焼きの際に燃やす。)の自在鉤に供えた餅を焼き,それを持ち帰って味噌樽付近に置くと,蛇その他悪気を除くまじないになるのだそうです。
また,武士の家では,削掛と言って,新しいにわとこの木について,頭の部分に削り残しがある状態の杖上のものを戸口に残すという習俗があったそうです。
これは,美濃国に残る習俗のようですが,この杖を作ることは上記した粥杖と同じような意味を持つものらしいですが,何分古い習俗のため,あまり詳しいことは分かりませんでした。