こんにちは,四十雀です。
今回は国葬について,少しつぶやかせていただけたらと思います。
令和4年7月8日,安部晋三元首相が凶弾に倒れたことは記憶に新しいところですが,どうも巷では,元首相について国葬を行うとしているようですね・・・。
そもそも「国葬」とは何ぞや,と考えてみますと,それは「国家に功労のあった人の死に際して国家の儀式として国費をもって行われる葬儀」と定義されるようです(Wikipedia)。
そして,国葬を行う根拠としましては,大正時代には「国葬令」という明文規定がありましたが,第二次世界大戦後これは失効したため,現在国葬を行う根拠は存在していないのだとか。
ちなみに,国葬令の第3条は,
「国家に偉功ある者薨去又は死亡したるときは特旨により国葬を賜ふことあるべし」
とあり,やはり一定の功績があった者が国葬の対象者だったことが分かります。
過去,日本において国葬またはそれに近い国家が関与した葬儀を受けた故人の一覧は上記Wikipediaのページに記載がありますが・・・国葬を受けた者は,皇族,元老,元帥と相当限られた者であることが分かります。
・・・旧長州藩主と旧薩摩藩主の名前もありますが,これは何というか,当時の歴史(所謂薩長閥)を感じさせます。
それはともかく,今回の国葬は昭和天皇以来(皇族以外としては吉田茂以来)の国葬となる訳ですが・・・。
上記に記載したことを照らして考えると,なぜ今回,国葬を執り行うか,正直私は理解できないところかな,と考えています。
即ち,
①国葬を行う根拠は何か
②国葬を行うだけの功労・偉功が示されていない
という点ですかね・・・。
個人的な感想としては,凶弾に倒れた悲劇の元首相ということで国葬を執り行おうとしている感が強いですが,しかし,過去受難に遭い命を落とした高橋是清,犬養毅,原敬と言った首相経験者は国葬も国家が関与した葬儀も行われていないようですが・・・。
私自身は故人の冥福は祈る気持ちに変わりはありません。
ただ,国家が根拠のない(恐らく前例をもって・・・みたいな話でしょうが。)行為を行うことに関しては疑問を抱いているところです・・・。
(あまり政治的なことや他者への誹謗チックなことは本ブログではかかない方針ですが,つい気になり少し書いてみました。)
(令和4年7月21日)