こんにちは、四十雀です。
今回は、大沼郡金山町にある旧五十島家住宅についてのご紹介をいたします。
旧五十島家住宅は、金山町を走る国道252号線沿いにある「道の駅奥会津かなやま」さんの敷地内にある旧宅で、元々別の場所にあった建物を昭和53年(1978年)の改築に当たり金山町が譲り受け、同地に移築したもので、現在、福島県指定重要文化財となっています。
旧五十島家住宅の外観の様子です。
旧五十島家住宅の下から屋根を見た様子です。かやぶき屋根であることがよく分かると思います。
旧五十島家住宅のいわれを記載した掲示板です。いつ頃、五十島家住宅が建てられたかは分からないそうですが、18世紀以前に建てられたとされているようです。相当古い建物であることが伺えます。
建物に入りすぐにあるのが便所です。
私の父方・母方の実家はどちらも昭和に作られたものですが、いずれも便所は建物の外に独立して作られていました。
それよりも古い建物なのに、便所が建物内に設けられているのには少し驚きです。豪雪地帯ということもあり、あえて建物内に設けられたのかも知れません。
また、建物内には昔の農機具が展示されています。
建物内部の様子です。
最近(令和2年夏現在)、うちの細君がネット配信されているNHKで放送されていた「おしん」をよく視聴していますが、その「おしん」を彷彿させる造りとなっています。
建物内部、天井部を眺めるとこのような造りとなっています。豪雪地帯のこの地方では、屋根の補修も大変だったのでしょうか。気密性も気になるところです。
また、天井からは立派な男根が吊るされていました。これは別段卑猥なものではなく、「火伏せ」と呼ばれる家事除けの信仰のため、家を新築したり屋根を替えた際、木や藁で男根(陽物)を棟木に結びつけていました。
貴重な旧家を見る機会(特に、旧五十島家住宅は無料で見ることができます。)というのはなかなかないと思います。
興味がある方はぜひ一度、同地を訪れてみてはいかがでしょうか。