こんにちは,四十雀です。
今回,久しぶりに野生動物を撮影することに成功しましたので,そのご紹介をしたいと思います。
なお,始めにお断りしておきますが,咄嗟に遭遇し,かつ,コンパクトデジタルカメラ(Nikon COOLPIX A10)で慌てて撮影したため,若干・・・というか,かなりピントがずれている点,ご了承ください。
さて,それは私が郡山市にある大槻公園で釣りをしていた時のことです。
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その時私は,上記の日記にも書いたとおり,「素敵な出会い」がありました。
それがこちら。池を泳ぐカワウソ・・・ではなく,ミンクです(カワウソなら大発見だったのですが・・・。)。
釣り糸を垂らす私の前を悠然と泳いで行ったのです。
このミンク,写真左方向へ向かい泳いでいますが,実はこの写真を撮影する少し前,同じ個体と思われるミンクがやはり私の目の前を,写真右方向へ泳いで行きました。
まさか2回も横切るとは・・・なかなか度胸のあるミンクです。
実はこのミンク,餌を咥えています。
それは・・・かなり巨大なウシガエル,しかも,すでに食べたのか,頭がない・・・苦笑
そう言えば,この写真右方向には藪があり,ミンクがそちらに行った後,何だか変な鳴き声? が聞こえていました。
てっきり,ミンクがカモ等水鳥を襲っていたか? 等と思いましたが・・・。
しかし,なかなか器用に泳いでいます。ミンクは水辺を好み,かつ,泳ぎが上手な生き物だということです。
そして,私から少し離れた場所に上陸しました(なお,この付近は私以外,人はいないポイントです。)。
上陸したミンクは,何度も体を震い,体毛に付いた水を弾き飛ばしていました。
近付くとさすがにこちらを警戒してか,茂みの中に身を隠します。
ただ,折角捕まえた大事な餌があるので,遠くには逃げません。
こちらの出方を伺うミンクです。結構可愛い顔立ちをしていますが,この手のイタチっぽい動物は総じて気が荒く,下手に手を出したら噛み付かれそうです。
そして,ようやく警戒心を少しは解いたか,獲物を咥え運び出し始めました(赤丸部分閲覧注意です笑)。
この獲物,かなりの大物のようで,ミンクも運ぶのに大分苦労していました。
この先に巣でもあるのかな・・・? ちなみにミンクの繁殖時期は6,7月で,2~10頭程度の子供を産むそうです。
少しでも私との間合いが縮まると,獲物を置いてこちらの様子を伺います。
あまり後をつけても可哀想ですし,こちらも釣りに来たのですから,後をつけるのはここまでとしました。
私がミンクと会うのはこれで3回目のことで,いずれもそれぞれ別の場所でのことでした。
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ちなみにミンクは外来動物で,昭和3年(1928年)頃,北海道に持ち込まれ養殖,その後逃げ出した個体が野生化しているようで,北海道以外では宮城県,群馬県,長野県,そして福島県でも定着が確認されているそうです。
そして,野生化した個体による漁業被害や他の動物を捕食する等,在来種への悪影響が懸念されているとのこと。
この手の外来種問題は色々と考えさせられる点,多いかと思います(今回写真を撮影した大槻公園も,ブラックバスやブルーギルなど外来種がいますし,よく考えると,ヘラブナやコイも在来外来種に該当します。)。
結局は人間の手により勝手に持ち込まれ,そして勝手に駆除されることになるのですが・・・なんとかうまく共存できる道があればいいな,と思う次第です。