四十雀の素人・初心者による週末農業(+α)日記

四十雀の素人・初心者による週末農業(+α)日記

福島県在住のアラフォーど素人初心者の手による週末農業(野菜・ハーブ育成)の様子を始め,県内(及び隣接県)の温泉,日本酒,釣り紀行,各種写真(野鳥,風景,猫等々)等,名産品や見所をゆるくご紹介するブログです。

新居を建てる話(その⑤)

こんにちは,四十雀です。

今回は,私こと四十雀が新居を建てるまでの話,第五夜となります。

時期:令和2年5月頃

さて,前回,郡山市役所建築指導課に対し,新居建築関係の審査について,色々と相談に伺いました。

sizyuukara-1979.hatenablog.com


ここで改めて,その際の話を要約しますと,

四十雀
→母屋を「建て替え」して新居を建てたい。

郡山市
→すでに「母屋を建て替えするという理由」で新居(四十雀の実家)を建てているのでその方法は不可。

 代わりに,「市街化調整区域に隣接する地域内における自己用住宅」なら可能かも。詳細は「都市計画法に基づく開発許可制度の手引き」(以下,「手引き」といいます。)に書いてあるから見て欲しい。

www.city.koriyama.lg.jp


と,言うものでした。
そこで,インターネットから「手引き」を見てみたところ・・・。

四十雀
→要件のうち「当該土地を含む5haまたは当該土地を含む半径150m以内の圏内におおむね50以上の建築物(附属建築物を除く)が存する地域内に存する土地であること」がクリアできそうにないんですが・・・。

郡山市
→そうなんですか(特にアドバイスなし)。

ということでした。
要は,完全に「詰んだ」状態になった訳です。
 
しかし,なぜ上記のような要件が定められているのでしょうか。

疑問に思った私は,「手引き」の内容を見てみると,徐々にですが,その理由が分かり始めました。

その理由を理解するためには,

「市街化調整区域の存在意義」

をまず,知る必要があります。

そもそも,市街化調整区域というものは,

「新たな開発の抑制(公共施設等の新規設置)を図り,それにより人々を市街化区域に集約させる,それにより,行政的には(予算的にも)スリム化ができる。」

・・・ことを目的としているものです。

そして,もう一つの主眼が,

「税金も取るため,市街化調整区域は開発させない」

という点もあると思います。

市街化調整区域は,どうも都市計画税が課税されないなど,税制面で優遇されている(=自治体的には税収が減る)という面もあり,その意味では,そんな所,開発されたくはないでしょう(あくまで私個人の見解ですが。)。

この理由の意味,理解できなくはありません。
ただ,だからといって,何でもかんでも無制限に開発を制限してしまうと,不利益を受ける人間も出てくるかと思います。

それは例えば,市街化調整区域にある不動産を相続した人が当てはまると思います。

父祖伝来の土地を相続した,でも,制限がありすぎて開発できない・・・しかも,開発できないから買い手も付かない。そんな事態に陥ることは目に見えています。

無論,我が家も,同じような事態に陥る可能性があります。
不動産所有者の親父が死亡,その相続が発生した場合に・・・。

規制する理由は理解しつつも,それが必ずしも自分の中では納得は出来ず,段々と怒りがこみ上げてきました。

しかし,一人で怒っていても仕方がありません。
まずは,今回の説明内容の結果を踏まえた今後の方針について,実家で家族会議を開催,話し合うことにしました。

時期:令和2年6月頃

さて,実家での家族会議には,

①両親
四十雀及びうちの細君
四十雀の兄

の計5人が参加しました。

なお,四十雀の兄は現在,私同様民間住宅に住んでいて,今後新居を建てるかは未定ですが,不動産の活用方法について,自身にも関係する話なので,今回家族会議に駆けつけました。

さて,家族会議の内容ですが,やはり,郡山市役所に対する愚痴が大半を占めていました。
もういっそ,こんな土地に成長の早い木でも植えて放置しておくか,という迷論? も出たほどです。

まぁ,私自身,郡山市を相手に訴訟するか,とか,親の相続に関しては,生前に現金・預貯金等生前贈与を受け,不動産に関しては相続放棄するか,等と考えていましたが・・・。

ところで,この家族会議で初めて知ったのですが,私の亡き祖父は農業従事者であったため,問題の母屋は「農業住宅」として建てられたもので,その母屋の建て替え名目で作られた現在の実家も,農業住宅に区分されている,という話を聞きました。

今回問題となっている市街化調整区域,実は,農業従事者が農業住宅として新居を建てるのは比較的ハードルがまだ低いようです。

そのためには,新居に住む人間またはその家族が専業または兼業の農業従事者(認定農業者)になる必要があるとのことで,それならいっそ,認定農業者にでもなるか・・・など,一瞬考えてしまいました。

ただ,認定農業者になるハードルの方が高く,一定面積の農耕地を所有し,年間指定された日数,農業に従事しなければ認定されないとのことで,現実的に私には出来そうにありませんでした。

このように,方針が定まらず小田原評定のようになりかけた家族会議,私も,もはや建売物件を探すことに心が傾きかけていましたが,ここで親父より,

「懇意にしている市議会議員に相談する」

という話が出されました。
私は全く知りませんでしたが,うちの実家は郡山市の在の方にあることもあり,市街地に住む人と比べ,どうも市議会議員との付き合いが濃厚,とのことでした。

正直,市議会議員の力がどの程度あるものなのか,私は全く分かりませんが,しかしながら,他に打つ手がないのも事実の状態でした。

ひとまず,親父の市議会議員への相談と平行して私は建売物件を探して見る,という方針を確認し,今回の家族会議は終了したのです。

(次回に続く)