こんにちは、四十雀です。
今回は、収穫した大根と九条ネギを使い、東京都の郷土料理である「深川鍋」を作りたいと思います。
アサリを使うことで有名な深川鍋ですが、その歴史を調べてみると、元々鍋仕立てではなく、漁師達の賄い飯としていた「ぶっかけめし」がルーツだそうです。
しかも、アサリを入れ始めるようになったのは明治・大正時代の頃で、それ以前は江戸の深川で大量に獲れたアオヤギを用いたとか。
さて、江戸の漁師は、漁から戻ると獲った貝を味噌汁に入れ、それをご飯にぶっかけていたのですが、これが屋台に売られるようになり、そして段々酒や醤油で味付けしたり、大根や薬味を入れるようになりました。
これがつまり、深川鍋の元になる「深川飯」で、主に庶民の食べ物として食べられていたそうです(ちなみに、アサリの炊き込みご飯も「深川飯」と呼ぶそうです。)。
さて、前置きはここまでとしまして、早速深川鍋、作ってみたいと思います。
まず、買って来たアサリの砂抜きをします。
次に、収穫した大根(「大根の柚子巻き」を作った際の一部です。)の皮を剥き、細切りにします。
sizyuukara-1979.hatenablog.com
さらに、収穫した九条ネギを良く洗い、ほぼ全部をぶつ切りにします。
なお、この他の具材としては豆腐、エノキダケ、シイタケを用意しました。
さて、鍋の味付けですが、まず、沸騰した鍋のお湯に顆粒だしを入れ、その上で味噌(米麹味噌)を入れます。
そこに具材を入れ・・・。
鍋に蓋をしてアサリの口が開くまでがっつり煮込めば完成です。
特に今回、味が染みにくそうな大根を入れているので、よく煮込んでみました。
では、早速食べてみたいと思います。
まずはアサリ・・・味噌の味が染みこんだプリプリのアサリの味、これがまたたまりません。
そして大根や九条ネギ、味噌やアサリの味がよく染み、これがまた美味しい!
味噌仕立ての鍋、手軽に作れる上に美味しいなんて本当に便利です。
さて、残った汁にはきしめんを入れて食べてみることにしました。
この汁、存分にアサリの味が染み、きしめんに良く合います!
無論、この味であれば、ご飯にぶっかけて「深川飯」にしても美味しいと思います。
江戸の庶民の味、興味がある方はぜひ一度お試しください。
料理名
深川鍋
【材料】
大根、九条ネギ、アサリ、顆粒だし、味噌、豆腐、エノキダケ、シイタケ
【調理時間】
約5時間(アサリの砂抜き時間含む)
【備考】
具はお好みで油揚げを入れるのも有
〆は麺でもご飯でも可