こんにちは、四十雀です。
今回は、収穫した九条ネギを使い、ねぎまを作りたいと思います。
さて、「ねぎま」と言うと、今は焼き鳥のメニューを思い出す人も多いかと思いますがさにあらず。
これは「葱」と「鮪(まぐろ)」を入れた鍋、つまりは「葱鮪鍋」です。
ねぎま鍋は江戸時代に出来た料理で、当時、庶民に愛された料理とのことです。
鮪を使うのだから高級料理では? と思う方もいるかも知れませんが、江戸時代の鮪はかなり安価で、三尺(約90cm)の大きさの鮪が二百文といいます。
文を現在のレートに変えるのは難しいですが、多くの本では一文=約15円としています。
そうすると、90cmの鮪が約3000円で買えたことになります。
ただ、当時の鮪は保存の問題から「塩鮪」として扱われ、鉈でぶつ切りにしていたといいます。
そのため、おのずと調理方法が限られ、その一つにこの「ねぎま鍋」が考案されたとのことです。
さて、前置きは長くなりましたが、今回作るのが、この江戸時代から続くねぎま鍋、となります。
今回使う九条ネギです。
この九条ネギ、よく洗い、食べやすい大きさに切ります。
なお、具には豆腐とえのきだけを用意しました。
さて、メインは鮪・・・なのですが、このご時世、早々安価で鮪を手に入れることはできません。
そこで今回、メカジキを鮪の代わりに使うことにしてみました。
親からもらった一番良い柳葉包丁を使い切ります。
大きさはちょっと厚めに切りました。
さて、先程切った九条ネギを熱した鍋で少し焦げ目がつくくらいに焼きます。
次に、水、麺つゆ(適量)、醤油、日本酒(ともに大さじ一杯)を入れ、ひと煮立ちさせます。
あとは具を入れてひたすら煮詰めます。
なお、鮪の場合、ミディアムレアくらいで食べると良いらしいのですが、メカジキに関しては少しはそれでは生臭いので、よく煮詰めることにしました。
こちらが完成品です。
なお、今回は、自家製一味トウガラシを振りかけて食べてみました。
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さて、実際に食べてみます。
まず、九条ネギにはつゆがよく染みこんでおり、さらに先に焼いた分の香ばしさもあり、なかなか良い味を出していました。
また、メカジキもよく火を通した分、臭みがなくこちらも問題のない味。
そして、この両者を引き立てるのが自家製一味トウガラシの辛さです。
総合的に、とても美味しい鍋に仕上がりました。
なお、締め(厳密には翌朝ですが。)にはそばを入れて食べました。
つゆにはメカジキから出た魚介の味がよく染み、とてもそばに合いました。これは美味しいです。
なお、これはあくまで個人的な感想ですが、鮪やメカジキ以外でも、鰤(ブリ)を使えばまた美味しそうな気がします。
江戸からの伝統料理であるねぎま鍋、ぜひ皆様も楽しんでみてください。
料理名
ねぎま鍋
【材料】
メカジキ、九条ネギ、豆腐、えのきだけ、麺つゆ、醤油、日本酒
【調理時間】
約30分
【備考】
特になし